京都にはいくつもの観光スポットがありますが、知る人ぞ知る人気エリアの一つが「天橋立」。
龍のように見える姿が神々しく、今年は辰年ということもあって開運スポットとしてますます注目される予感!
この記事では「天橋立って何がすごいの?」という方のために、天橋立の特徴や見どころを紹介します!
天橋立とは?3つの注目すべき特徴

「天橋立がすごい!」「一生に一度は天橋立を見ておくべき」と言われる理由は、次の3つ。
天橋立の特徴①天橋立は自然が生んだ神秘の造形

天橋立は、京都府の北部、宮津湾と阿蘇海を二分する位置にある全長約3.6kmの「砂嘴(さし)」です。
「砂嘴」とは、海岸の岬の先端に土砂が溜まり、鳥のくちばしのような形に突き出た地形のことを言います。
何千年もの年月をかけて砂が堆積して全長約3.6kmもの地形を作り出し、約6,700本もの松の木が生い茂っている天橋立。
この姿は、まさに自然が生み出した「神秘の造形」と言えます。
天橋立の特徴②天橋立の美しさは国宝級!

天橋立を語るうえで欠かせない言葉が「日本三景」、「特別名勝」、「白砂青松」です。
「日本三景」とは、日本の絶景である宮城県陸奥の「松島」、厳島神社の広島県安芸の「宮島」、そして京都府の「天橋立」の3か所を指します。
そして「特別名勝」とは、「国宝」と言えるほど高い価値があると認められた景観・景色のこと。
天橋立は、美しい景観が特別名勝に指定され、文化財として大切にされています。
また、天橋立は白い砂と青々とした松による美しい海岸風景が「白砂青松」として評価されています。
天橋立の特徴③天橋立は天と地を結ぶ「神の浮き橋」

奈良時代ごろに書かれたとされる「丹後風土記」には、天橋立に関する神話が書かれています。
国生みしたイザナギノミコトが天に通行するために椅(はし)を作ったが、神が昼寝している間に倒れて砂浜になった。 引用:https://www.city.miyazu.kyoto.jp/site/citypro/4995.html |
「イザナギノミコト」とは国生みの男神のこと。
女神「イザナミノミコト」の命のもと、天と地上を結ぶために「神の浮き橋」を使っていました。
しかし、ある日イザナギが昼寝をしている間にその橋が倒れてしまい、それが天橋立になったというお話です。
このお話から、天橋立は「天と地をつなぐ架け橋」や「縁を結ぶもの」として、長年崇められてきました。
施設名 | 天橋立 |
住所 | 〒626-0001 京都府宮津市文珠 |
問い合わせ先 | 0772-22-8030 |
HP | http://www.amanohashidate.jp/ |
【五大観】天橋立には五つの楽しみ方がある!
天橋立は、観光船に乗って海から眺めたり、松並木の中をサイクリングしたりと楽しみ方はさまざま。
中でも外せないのが、天橋立の姿と海をセットで楽しめる展望所です!
ここからは、五つの展望所を紹介します。
【飛龍観・天橋立ビューランド】時間がない方におすすめ!

天橋立駅にほど近い「天橋立ビューランド」。
股のぞきをすると、龍が飛んで舞うように見えることから「飛龍観」と呼ばれています。
「股のぞき」とは、天橋立に背を向けて立って腰を曲げ、股の間から景色を眺めること。
股の間から見ることで空と海が逆になり、天橋立が天にかかる橋のように見えることから、この見方が定着したんだとか。
そして飛龍観から見える天橋立は、冬の寒い時期も圧巻です。

早朝には松葉に新雪が積もり、天橋立が真っ白に雪化粧している姿が見えます。
この姿は、日がのぼると消えてしまうんだそう。
見られる時間の短さから、「幻雪の飛龍観」とも呼ばれています。
施設名 | 天橋立ビューランド |
住所 | 〒626-0001 京都府宮津市文珠 |
問い合わせ先 | 0772-22-1000 |
HP | https://www.viewland.jp/ |
【昇龍観・傘松公園】元祖「股のぞき」!カップルにおすすめ

天橋立を渡った先にあるのが傘松公園です。
ケーブルカーかリフトで上った先にあり、そこから見る天橋立は圧巻!
龍が天に昇っていくように見えることから、「昇龍観」と呼ばれています。

透明なガラスで囲われたスカイデッキやハート形の願いの鐘は、カップルや家族連れにおすすめ。
天橋立ビューランドと傘松公園は、ツアーにもよく組み込まれるほど天橋立の定番観光スポットです。
施設名 | 傘松公園 |
住所 | 〒629-2242 京都府宮津市大垣75 |
問い合わせ先 | 0772-27-0032 |
HP | https://www.amano-hashidate.com/kasamatsu_park/ |
【天平観・丹後国分寺跡】NEWビューポイント!歴史好きにおすすめ

2020年に新たなビューポイントとして加わったのが「天平観」。
国の史跡に指定されている丹後国分寺跡から見ると、天橋立を端から端まで見渡せます。
京都府立丹後郷土資料館のすぐ前にあることから、歴史的な想いをはせながら天橋立を観てみてはいかがでしょうか。
施設名 | 丹後国分寺跡 |
住所 | 〒629-2234 京都府宮津市国分59 |
問い合わせ先 | 0772-27-0351 |
HP | https://www.city.miyazu.kyoto.jp/site/citypro/8744.html |
【一字観・大内峠一字観公園】アウトドア派に!BBQも楽しめる

大内峠一字観公園は、与謝郡与謝野町側にあるキャンプ場です。
ここから見る天橋立は一直線に美しく伸びることから「一字観」と呼ばれ、奥には若狭湾が壮大に広がります。
BBQを楽しみながらコテージやテントでの生活を楽しめるため、アウトドア派にもおすすめ。
施設名 | 大内峠一字観公園 |
住所 | 〒629-2263 京都府与謝郡与謝野町弓木3211 |
問い合わせ先 | 0772-46-0052 |
HP | http://www17.plala.or.jp/ichijikan-kouen/ |
【雪舟観・雪舟観展望所】春に来るなら必見!満開のミツバツツジ

水墨画家の雪舟が描いた「天橋立図」に構図が似ていることから、「雪舟観」と呼ばれる雪舟観展望所。
雪舟観展望所は、ミツバツツジの名所「獅子崎稲荷神社」を登った先にあります。
ピークを迎えてピンク色に染まったミツバツツジと、階段に沿ってずらっと並ぶ鳥居、そして横一文字に伸びた天橋立のコラボレーションは、春のみに楽しめる景観です。
施設名 | 雪舟観展望所 |
住所 | 〒626-0065 京都府宮津市獅子崎 |
問い合わせ先 | 0772-22-8030 |
HP | https://www.pref.kyoto.jp/tango/tango-doboku/hashitate_seshu.html |
天橋立の周りにも観光スポットたくさん
天橋立の周辺には、展望所以外にもたくさんの観光スポットがあります。
【廻旋橋】ぐるっと回転する姿が珍しい撮影スポット

天橋立と文殊堂のある陸地をつなぐ橋「廻旋橋」。
船が通るたびに自動で90度旋回する珍しい船で、昭和35年まではなんと人の手でまわしていたんだそう。
ただ、橋の下を通る大型船が増えたことから、今は電動で回転しています。
多い時には1日に50回ほどまわることもあるんだとか。
橋がまわる時間は、毎朝9:55ごろの観光船通行時か、不定期で運行している大型船が通行するとき。
ぜひタイミングを合わせて、橋が回転する様子を見てみてください。
施設名 | 廻旋橋 |
住所 | 〒626-0001 京都府宮津市文珠47 |
問い合わせ先 | 0772-22-8030 |
HP | https://www.amanohashidate.jp/spot/ |
【智恩寺と智恵の輪 灯籠】知恵を授かりたいなら必訪!

学問を頑張りたい方におすすめなのが「智恩寺」。
「三人寄れば文殊の智恵」ということわざの文殊の一つであり、多くの受験生が訪れる文殊堂です。

そして智恩寺の隣にある「智恵の輪 灯籠」は、龍神を呼び寄せるために明かりを灯していたという言い伝えも残されています。
また、「智恵の輪をくぐり抜けると文殊さまの知恵を授かることができる」というご利益の噂が伝わり、周りを三周している人の姿も見られます。
施設名 | 智恩寺 |
住所 | 〒626-0001 京都府宮津市文珠466 |
問い合わせ先 | 0772-22-2553 |
HP | https://www.monjudo-chionji.jp/ |
【伊根の舟屋】漁業町の風情が美しい人気スポット

昔ながらの漁業町の風情が楽しめるスポットとして人気なのが「伊根の舟屋」です。
重要伝統的建造物群保存地区とされ、映画「釣りバカ日誌」や「男はつらいよ」などの舞台になったほか、世界的な人気を誇る名酒「伊根満開」の酒造「向井酒造」があります。
天橋立とセットでツアーが組まれるほど、人気の観光スポットです。
施設名 | 伊根の舟屋 |
住所 | 〒626-0423 京都府与謝郡伊根町平田 |
問い合わせ先 | 0772-22-2553 |
HP | https://www.ine-kankou.jp/ |